微分積分学
「限りなく近づく」を、ちゃんと言葉にしたい
高校でも微分積分は習います。接線の傾き、面積、。 道具としては使えるのに、「 って結局どういう意味?」と聞かれると、 たいていの人は「限りなく近づく…」と言葉を濁します。
その 「限りなく」 を、誰が読んでも同じ意味に取れる言葉で書き直すこと—— それがこの分野の出発点であり、いちばんの山場です。 ここさえ越えれば、連続・微分・積分・級数はすべて「同じ気持ちの言い換え」として すらすらつながっていきます。逆にここを飛ばすと、後で必ず「なんで?」が溜まります。
このページ群のゴール:極限の - という一つの型を身につけ、 それだけを武器に一変数から多変数・重積分・ベクトル解析まで登り切ること。
この分野の地図
下にいくほど前の内容を使います。順番に読むのがおすすめです。
- 極限を厳密にする(ε-N・ε-δ) — 「限りなく近づく」を言葉にする
- 実数の連続性 — なぜ実数だと極限が「ちゃんとある」のか
- 級数の収束 — 無限に足す、を安全に扱う
- べき級数 — 関数を無限次の多項式とみなす
- 連続関数と平均値定理 — 「つながっている」から何が言えるか
- テイラー展開 — 関数を多項式で近似する
- リーマン積分と広義積分 — 面積を厳密に定義する
- 一様収束 — 極限の順番を入れ替えてよい条件
- 偏微分と全微分 — 多変数で「傾き」をどう定義するか
- 陰関数定理と極値問題 — 方程式が定める曲線と最大最小
- 重積分 — 多変数の積分と変数変換
- ベクトル解析 — 微分積分学の総仕上げ、3つの積分定理
前提
高校の微分積分(・導関数・定積分の計算)に触れたことがあれば十分です。 - は初めてで構いません。むしろ、そこを一緒に作っていくのがこの分野の主役です。
準備ができたら 第1章:極限を厳密にする へ。